ベッドパッドの役割と寝具選びの重要なポイント
ベッドパッドは単に寝汗や汚れを防止するためのものではありません。寝汗を吸収して湿度を緩和させる事で睡眠中の寝苦しさを抑える事が本来の役割です。家で洗えるなどで考えるのではなく寝心地を改善する寝具としてよく考えて選びましょう。 寝具を選ぶ際に必要なポイントは以下の3つ。それぞれ寝具に役割があります。
- 寝返りの打ちやすい柔軟性(マットレス/敷布団)
- 適度な湿度を保つ吸湿発散性(ベッドパッド/敷布団/掛け布団)
- 負荷のかからない正しい姿勢を保つ(マットレス/枕/ウッドスプリング)
人は睡眠中に約200~800ccもの汗をかきます。これらの汗が引き起こす快眠を阻害する原因が汗によるムレです。恐らく殆どの方がこのムレによる"寝苦しさ"を経験されていると思います。この寝汗によるムレこそが睡眠にとって最大の敵なのです。素材の中にはこの寝汗(湿度)を吸収して熱に変える(湿潤熱効果)ものがあります。マットレスには吸湿発散効果は余りありませんので、快眠のためには吸湿発散に優れた素材のものを選ぶのがポイントです
- そもそもベッドパッドって何?
- 皆さんはなんとなくマットレスや布団の上にひく洗えるパッドと意識されているのではないでしょうか?最近では洗える素材が多いことから、シーツの代わりにパッドをひく方も増えています。つまり、布団への寝汗や汚れ防止に利用されているのです
- 現場主義から生まれたベッドパッド
- 実は、現在一般的なこれらの洗えるベッドパッドはどちらかといえば介護現場で広く利用されているものです。ゴム紐でつけ外しが容易で洗濯が可能なこれらのベッドパッドは業界で普及し、その便利さから忙しい時代のニーズにマッチし一般にも広まりました。しかしそこに寝ている人の寝心地については全く考えられていません。
- 寝具としてのベッドパッド
- 皆さんは固い椅子に座り心地のいいクッションと薄いカバーを掛けた場合どちらが快適でしょうか?またどちらがリラックスできるでしょうか?本来寝具に求められるべきものは寝心地です。特にベッドパッドは身体に接する面積も多く、寝心地の改善に大変重要な役割を持っています。当店ではベッドマイスターが寝心地にこだわった羊毛ベッドパッドをご用意しています。
- 睡眠生理を阻害しない
- ベッドマイスターとして眠りについて考えた時に、最初に向き合うのが睡眠生理です。睡眠生理とは寝ている間に人体が適切な睡眠を行えるように無意識化に行う活動で、特に重要なものが発汗による体温調節と寝返りによる血行の回復です。寝具選びを間違えてしまうと本来眠りを促進するこれらの活動を阻害してしまい、様々な眠りの弊害が出てきてしまいます。我々が取り扱っている羊毛ベッドパッドは、数ある素材の中で最も睡眠生理の活動に適したものなのです。
- 羊毛の持つ寝心地を高める3つの機能
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- 寝汗を吸収し、湿気の少ない熱に変えるため、敷毛布や電気毛布が無くても温かい
- 湿度が布団内で籠らないため、寝苦しさの原因のムレが無く爽やかな寝心地
- 優れた弾力性で体圧分散性が高く、睡眠時の身体への負担を軽減
- 寝心地を追求したオリジナルベッドパッド
- 羊毛製のベッドパッドは殆ど国内で作られていません。それは先に述べた薄いベッドパッドが一般的になってしまっているため、大手メーカーが作りたがらないのです。我々が眠りの先進国ドイツの会社で作られた羊毛ベッドパッドに出会った時、探していたものに出会ったと感じました。実際お買上げ頂いたお客様からはお喜びの声を頂いています。しかし種類がないため、お客様のお好み(柔らかさなど)に対応できていないため当店独自に羊毛などの産地に直接赴き、数年の試行錯誤の末に京都八田屋オリジナルのベッドパッドを完成しお客様の様々なニーズにも対応しています。
寝心地を追求して羊毛ベッドパッドに辿りついた訳
※羊毛ベッドパッドの注意点
羊毛ベッドパッドの欠点は家庭での洗濯が出来ないこと、虫に食べられる可能性が有ること、そして夏の熱帯夜は流石に暑い事です。しかし、これらの内容は寝心地を犠牲にするようなのマイナス要因でしょうか? ベッドパッドは家庭での洗濯はできませんが、上からシーツを被せておけば年1回程度の業者でのクリーニングをすれば、普段は週1ペースで天日干しをすれば問題ありません。日常で使っているものですので虫も出にくく干すことで予防できます。また、熱帯夜に関しては、麻などの冷たい触感の素材のシーツやパッドをひけば、湿度を吸収する機能がある為1年を通してご利用頂けます。 これらを鑑みて、是非一度当店にご来店頂いて寝心地をお確かめ下さい。