肩こりの原因は枕と敷寝具が身体に合っていない
首こりと同様に肩こりの多くの原因が日常の生活習慣の中に潜んでいます。しかし、多くの方が気づいていない原因が睡眠の中にも隠れているのです。肩こりは枕と敷寝具の相性に左右され易いため、自身の睡眠の現状を把握し、あなたの身体にどの寝具が合うかを見極める必要があります。
特に硬い敷寝具で横向きで寝ると・・・・・
睡眠中に起こる肩こりは主に横寝時に身体の下側になっている肩が身体に圧迫されて、肩周りの血行が悪くなるのが原因です。そのため、肩こりを軽減するために必要なポイントは横寝時に頭が真っすぐになっていること、肩部が沈み込むことの2点です。
横向きで寝る場合のポイント
- 枕で頭を上げて真っすぐに
- 低い枕で横向きになると頭が下がり、肩に負担がかかります。また首筋を痛めることもあるため、皆さん腕や掛け布団の角を差し込んだりして無意識に高さ調整をしている方もおられるでしょう。横寝時に枕の高さはちょうど首筋が背筋と平行になる高さのものを選ぶことがポイントです。
- 敷寝具で肩を落とす
- 肩幅のある方の場合、枕だけでは肩の負担の軽減は間に合いません。肩に自身の上半身の比重に押しつぶされるのを軽減するために肩部がでっぱりに合わせて沈み込む寝具を使うことがポイントになります。
身体を休めるはずの寝具で身体に不調が出る理由
一般に大手量販店にはこの条件に合う寝具は殆どないといえます。最近では枕などは色々と種類は増えていますが店員に睡眠の知識が無く、本当にその枕が自分に合っているのかは買ってみないとわかりませんし、ほぼ合うことはありません。
当店では、睡眠を学んだ店主が国内外から"睡眠にとっていい寝具"のみを探し出し、納得の出来た寝具のみを置いています。そしてお客様から眠りの現状をお聞きするためにカウンセリングをした後、お客様に合った寝具をご提案しています。
カウンセリングでわかる肩こりのよくある原因とは?
- 1.朝起きたら肩がこっている場合
- 現在使用している枕が低すぎる、マットレスや敷布団が硬い事が原因です。これらの寝具をお使いの場合、横向きに寝た時に身体の下になった肩部が圧迫されてしまいます。睡眠中の肩こりの原因は横寝時の寝姿勢が深く関係しています。
- 2.だんだん肩がこってくる場合(一日中こっている)
- デスクワーク、パソコン操作やスマートフォンを長時間同じ態勢で使用しているなど日常の様々な疲労やストレスが、睡眠環境が悪いために熟睡できず、睡眠で回復していないのが原因です。疲れが翌日に繰り越され、慢性化していきます。
眠りの現状がわかったらそのお客様に合った寝具のご提案をさせていただきます。
京都八田屋の肩こりのお客様への主なご提案
- オーダーメイド枕で頭を真っすぐに
- カウンセリング後、首・肩・背中の凹凸を計測し、基準となる枕を作ります。 そして家でお使いの敷に近い硬さのマットレスの上で試し寝をして頂き、微調整を行います。肩こりの場合ポイントになるのは横向きで寝た時の枕の高さです。 頭が身体のラインと真っすぐになるように調節することで、肩の圧迫が抑えられ肩こりを軽減できます。
- 敷寝具の組み合わせで肩を落とす
- 枕だけでは改善できないお客様やそもそも睡眠環境が悪くて日々の疲れが取れていないお客さまには肩が沈み込む敷寝具をご提案しています。当店の敷寝具は肩・背中・腰・臀部がフィットする敷寝具ばかりを揃え、その中からお客様に合うものを選び、更に調節も行って肩やその他の部位に負担がかからない寝姿勢に仕上げます。
肩こりの解消につながる敷寝具 ウッドスプリング
国内では殆ど見かけない、ドイツ圏で誕生したマットレスの下にセットするウッドスプリングです。最大の特徴は柔軟性とカスタマイズ性でベッドフィッティングを行うことでお客様の体格に合った調整が可能になっています。調整後に直接ウッドスプリングの上に寝ると、身体の凹凸に合わせて肩や臀部などの出っ張りは沈み込ませ、腰などは押し上げてくれているのが良くわかります。つまり、良い姿勢で立った姿のまま横たわることが出来るのです。このウッドスプリングをマットレスの下に敷くことで肩への圧迫の軽減や腰痛に効果があります。
肩こりの解消につながる敷寝具 ウールデラックス
一般に販売されているベッドパッドは薄い汚れ防止用の物が殆どです。しかし、「雲の上で寝ているような寝心地」をテーマに当店オリジナルで作り上げた羊毛ベッドパッドの「ウールデラックス」はそのクッション性の高さから、横寝時の肩への負担が大幅に軽減するに至りました。現在お使いの敷寝具の上にひくだけで効果がありますが、更に肩が落ち易いマットレスなどを下に敷くと効果が絶大です。
腕を上げると痛むお客様への調整事例(四十、五十肩編)
硬い敷寝具と低い枕の組合せで寝ていると、肩こりになり易いのはご説明した通りです。この状態で放置したままにしておくと、腕の痺れや肩の関節痛も併発してしまいます。歳を重ねていくと発症するのが、腕を上げてバンザイの状態にしようとすると痛みが伴って上まで上がらない、いわゆる四十肩・五十肩と言われている症状です。発症の原因は諸説ありますが、横寝で身体に圧迫されて肩の血行が悪くなることも原因の一つと考えられています。私自身の実体験と多くのお客様のお話から、当店でのベッドフィッティングによって、横寝時の方への圧迫を軽減するように調整をしたところ、四十肩・五十肩による関節の痛みがかなり軽減されました。これは枕を変えたり、単に柔らかい敷寝具に買い換えれば治るというものではありません。ベッドマイスターが、お客様の寝姿勢や現在の症状などを調べて最適な寝具の組合せのご提案と調整を行うことによって実現します。調整不要なハイスペックの敷寝具もございますが、単なる買い替えでお済ましにならず、眠りのプロのアドバイスも重ねてお聞きいただいてこそ眠りの改善は実現するのです。